この度Rheumatologyの専門クリニックを開院いたしました。
関節リウマチでの生物学的製剤や膠原病での免疫抑制剤の登場で、個々の疾患の治療も急速に進歩しています。
早期に積極的に治療介入することでより良好なアウトカムが得られることも明らかとなっています。
自己免疫性疾患の治療は今、大きなパラダイムシフトのただ中にあるといえましょう。
発症初期の診断と治療には、高い専門性がいっそう要求されるようになってきています。
私たちの以前の調査では、関節痛を主訴として私たちを訪れた患者さんの中で関節リウマチは半数程度でした。
リウマチ性多発筋痛症、感染後やワクチン接種後の反応性関節炎、関節リウマチ以外の膠原病、偽痛風などがあり、まれな疾患である全身型サルコイドーシス、再発性多発軟骨炎などを含めると20以上の疾患が関節炎の原因となっています。ACR/EULAR2010にもあるように、早期関節炎の除外診断の重要性を実感しています。
治療に関しては、ステロイド骨粗鬆症をはじめとして、免疫抑制剤、生物学的製剤の副作用にも格段の注意が必要となります。専門医として、これらにも積極的に取り組んでいく所存です。
早期診断、早期治療導入、treat to target。
リウマチ膠原病患者さんが専門医療機関を訪れるのに5年以上費やしているといわれており、基幹病院の専門医師として患者さんが訪れるのを座して待っていてはいけないという思いがありました。
より早く気軽にご紹介を受けられたら、と感じておりました。
当院の基本コンセプトは、「専門医、街に出る」です。
今までの経験を生かして、微力ながらこの地域でのリウマチ膠原病診療のお役に立ちたいと考えております。
膠原病や関節リウマチは全身性疾患です。
病院での勤務とは異なり多くの医療機関の先生にご協力をお願いしなければなりません。
精一杯頑張っていく所存ですので、ご指導ご鞭撻、そしてご助力をよろしくお願いいたします。
①患者さんご自身からでも、先生からでも「初診予約」を電話でお取りいただけますと、
お待ちいただかずに十分時間をとって診察させていただきます。
②リウマチ膠原病は経過の長い疾患です。ご紹介状、現在の服薬内容などご紹介状をいただけると助かります。
③当院は入院施設を持ちません。紹介時点で入院が必要あるいは入院希望の患者様のご紹介はお受けできません。
④入院中の症例について先生からのコンサルトもお受けしております。一度お電話くださいませ。