膠原病

膠原病でお悩みの方へ

膠原病とは

肺炎、胃癌、脳梗塞など、多くの病気にはその病気が起こった臓器の名前が付きます。
膠原病は、そういった特定の臓器ではなく全身のいろいろな臓器や組織に炎症が起こる病気です。
一つの病気の名前ではなく、「膠原病という病気のカテゴリー」の入るいくつかの病気を総称して「膠原病」と呼ばれています。原因は不明ですが、自分の免疫システムによって自分自身の臓器を攻撃してしまう「自己免疫疾患」だと考えられています。
全身性エリテマトーデスや全身性硬化症、多発性筋炎・皮膚筋炎、ベーチェット病、シェーグレン症候群など多くの疾患が含まれています。
症状としては、発熱、関節炎、皮膚症状(皮疹、レイノー症状など)、眼症状(ドライアイ、ぶどう膜炎など)、口腔症状(ドライマウス、口内炎など)が比較的多く認められますが、全ての膠原病に共通して認められるわけではありません。
また、これらの症状は膠原病に限られたものでもありません。
口内炎一つをとっても天疱瘡、ビタミン欠乏、ミネラル不足など多彩な原因で起こってきます。関節痛で来院された患者さんがシェーグレン症候群だった、ということも多くあります。

一口に膠原病と言っても、症状の数や種類、程度は患者さんによって大きく異なり、治療方針や治療内容も異なります。
大切なことは自分自身に起こっていることを十分に理解して頂くことです。

膠原病の治療

膠原病の治療は、同じ病気でもあっても、患者さんひとりひとりで異なります。
たとえば、関節炎でも、鎮痛剤だけの患者さんもいる一方で、ステロイドによる治療が必要な患者さんもいらっしゃいます。多発性筋炎ではステロイドに加えて複数の免疫抑制剤が必要なこともあります。
膠原病以外の病気をもっている患者さんもいらっしゃいます。薬の副作用の出方も患者さん一人一人で異なります。
これらによっても、検査、治療の選択や継続の仕方が変わってきます。
その一つの例として、膠原病では、肺高血圧症になる割合が、健康な方より高いことがわかっています。
そこで、当クリニックでは、肺高血圧症の早期発見のため、レイノー症状のある患者さんは症状がなくても年に2回、心エコーで肺動脈圧を測定します。

難治性の多発性筋炎における免疫抑制剤併用療法、重要な合併症である肺高血圧症の早期診断、シェーグレン症候群の臨床的特徴、ステロイド性骨粗鬆症の病態や治療などに関する報告を、私たちは学会等で多数おこなってまいりました。

膠原病の診療とは単に病名を付けることではなく、一人一人の患者さんに起こっていることを明らかにし、必要な治療方針まで決めていくことだと私たちは考えています。
一人一人に最も適した検査と治療を行っていきます。

診療情報

  • 膠原病
  • リウマチ
  • 痛風
  • 骨粗鬆症
  • 生物学的製剤

お問い合せ

名古屋膠原病リウマチ痛風クリニック


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